開店祝い [2016]750ml シャルム・シャンベルタン クロード・デュガ-赤ワイン


マゾワイエールではなく本当のシャルムに区画を所有するクロード・デュガ。シャルム・シャンベルタンはジュヴレのグラン・クリュの中でも豊満なスタイルで知られるが、デュガのこのワインも同様。ただし、キメの細かなタンニンが絶妙のテンションをもたらし、骨格を形作る。凝縮した赤い果実味にスパイスや土っぽさ。平均樹齢は45年で、年間生産量はたったの3樽。開くのは比較的早いが長期熟成のポテンシャルは高い。

■テクニカル情報■ 産地:コート・ド・ニュイ地区AOCシャルム・シャンベルタン・グラン・クリュ 品種:ピノ・ノワール100% 畑面積:0.33ha 樹齢:40年以上 醸造:新樽率100%のバリックで18カ月熟成

★バーグハウンド91-93点 BurgHound.com #69 2018年1月15日 (飲み頃:2031年+)
若いうちは還元香がやや支配的だが、心地よい重量感、パンチ、適度な凝縮感があり、すっきりと焦点の定まった細部まで緻密で精細な味わい。やや粗削りで収斂性のある引き締まった後味がフィニッシュを締めくくる。作り手の真剣な努力の賜物ともいえるクラシックなシャルム。若いうちは非常に硬く引き締まった味わいのため、長期にわたるセラー熟成を要する長期熟成型ワイン。

★ヴィノス90-92点 Vinous.com 2018年1月
外観は鮮やかなダークレッド。ブラックチェリーやハーブを思わせるアロマに仄かな還元香が香る。プルミエ・クリュよりも、やや滑らかなテクスチャーを湛え、若いうちは、爽やかな酸やしっかりと引き締まった硬質なタンニンがやや強めに感じられる。ピリッとしたチェリーを思わせる力強い果実味が支配的で、珈琲やハーブの風味がアクセントを添える。後味に仄かな塩の香りが広がる。ラヴォー・サン・ジャックと同じく、例年は5樽程の生産量を持つキュヴェだが、この年は僅か3樽半に留まった。

■2016ヴィンテージ情報■【ベルトラン・デュガより】
2016年は、これまで経験した中で最も困難な年だった。霜害で収穫の一部を失い、更にうどん粉病の被害もあり、収穫量が落ち込んだ。非常に湿潤な年で、手作業でスプレーを噴射して回る必要があり、これが重労働となった。この年に実った葡萄は非常に少なく、葡萄の実が熟すのが早かったため、9月19日から収穫作業を開始した。この年は60%の収量減となった。例えば、例年30樽ほど生産されているブルゴーニュ・ルージュが、この年はたったの6樽のみとなってしまった。潜在アルコール度数は12~12.2%で、シャプタリゼーションは一切施していない。ワインの品質には大変満足していて、ヴィンテージの持ち味がよく引き出された味わいに仕上がっている。 (バーグハウンド誌 #69 2018年1月15日号より)

■ワインアドヴォケート誌 #234 2017年12月30日 掲載記事■

最近のレポートを読んでいる読者であれば、ドメーヌの運営がクロード・デュガから次世代へと引き継がれたことで、デュガのワイン作りのアプローチにはっきりとした変化がもたらされたことに既に気付いているだろう。ドメーヌの醸造哲学の転換をよく表している事実がこの年の収穫開始日で、9月19日と他のどの生産者よりも早く収穫を開始している。これは、クロード・デュガが当主であった頃には考えられなかった。現当主ベルトラン・デュガは、主にワイナリーで醸造を担当し、妹レティシアは葡萄栽培を担当している。彼曰く、他の多くの作り手と同様に、収穫日をいつにするかで、まるまる一週間は悩み抜いたが、日本への渡航で食材の素朴な持ち味を生かす日本食と出逢い、インスピレーションを得たのだと言う。素朴さを大切にする日本食独特の考え方から、より多いということが必ずしもより良いことであるとは限らず、自然に波長を合わせることを大切にしようという考えに至ったと言う。(ベルトランは、はっきりと料理の名を述べなかったが、このような考えは、日本の懐石料理の信条に通じているように思われる。)この考えをドメーヌのワインにも採り入れたいと考えたベルトランは、ワイン作りの際、出来るだけワインの味わいに人の手による痕跡を残さず、力強さよりも細部の緻密さを優先させたシャープでハリのある味わいを目指した。これは即ち葡萄畑で全ての物事が細部まで整備される必要性を示唆している。2016年は、デュガの自社畑が全面的にビオディナミ栽培へと移行して初めてのヴィンテージで、生育期前半に豪雨に見舞われ、収穫の半分を霜害で失ってしまったことを考えれば、決して容易な年ではなかったろう。ベルトランは、ワイン作りは身体的に楽しいものであるが、ヴィニュロンとしての生き方が精神の疲弊を伴うことを改めて実感したと告白している。

デュガの醸造スタイルの変化は、ドルーアン・ラローズに共通する部分がある。彼らの2016ヴィンテージは、従来のスタイルに比べ、より引き締まった味わいでテロワールの特性がよく引き出され、より知性に訴える味わいであると同時に官能的な要素をも兼ね備えている。また表立っては公表されていないが、従来、デュガは葡萄を除梗せず果梗ごと発酵させていたが、2016年は葡萄を完全に除梗している。これは非常に良い決断だった。というのも、従来のデュガのワインは果梗の存在がワインの味わいや透明度に影響を与えすぎていたように思える。長年にわたるデュガの愛好家であれば、過去20年間のワインの味わいと比べ、近年のスタイルの変化を感知していることだろう。ベルトランのワインは、同じテロワールに根差しつつも、クロードのワインとは切り口が違う。これまでは他の作り手と比べてより力強く果実味を主体とするワインとして知られてきたが、ベルトランの造るワインは、よりクラシックで伝統的なブルゴーニュスタイルに回帰している。(ロイック・デュガ・ピィやアルノー・モルテのスタイルに近い。)これらのワインには極めて高い値打ちがあり、特にシャペル・シャンベルタンは、グリオット・シャンベルタンよりも繊細で緻密さがあり、実に素晴らしいと感じるが、ベルトランの意見は私の所感とは反対で、シャペル・シャンベルタンが筋骨隆々とした男性的なワインであるのに対し、グリオットはより女性的なスタイルに仕上がっていると言う。いずれにしても、どちらのワインも非常に値打ち品である。この年のジュヴレ・シャンベルタンのヴィラージュも、このレベルのワインの中では群を抜いている。この年の生産量は非常に低く、ブルゴーニュ・ルージュの生産量は30樽からたったの6樽となってしまった程。極めて希少なため、手に入るのであれば、迷わず購入することをお勧めする。

Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ウィメンズ スパークプロ BD72102

開店祝い [2016]750ml シャルム・シャンベルタン クロード・デュガ-赤ワイン

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